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 K/A/T/O MASSACRE 100回記念に際して
明後日12/28日開催のカトーマサカー100回記念と101回目を迎えるにあたって、気持ちや経緯を書いてみました。有難い事なのですが急にイベントが盛り上がってきてしまい、なんだか私自身の考えや人間像を改めてお伝えしておきたいかな、と思いました。


そもそも私、30歳近くまでクラブやライブハウスにほぼ行ったことも無かったんです。チャラチャラしやがって、とよく知りもしないのに勝手に毛嫌いしていたタイプの人間です。完全に偏見とコンプレックスによるものだったと思います…ごめんなさい…。
元々音楽は好きな方だとは思いますが、それ以上に古着に入れ込んでしまいそれ以来音楽とはほとんど関わらず、青春時代のほぼ全てを古着、ビンテージ、そして古着屋をやるという若かりし夢に捧げてきました。自分に対する確信も物凄くあったと思います。

元々の私はちょっと極端というか、他を顧みないというか、周りにまで目が行かず自分の理想の事ばかり考えていたように思います。
そういった自業自得の面や運命的なタイミングもあり、念願の店を開業したとほぼ同時期に、社会生活を営む上で最重要と思われる要素を一気に全部失う結果となってしまいました。これは今思い返すと、それまで満ち足りて、傲慢になっていた自分への戒め、更生するチャンスだったんだなと思います。

それでも当初は自分の夢を形にできた事と、未来への期待で深く考えたりもせず楽しみな気持ちばかりが大きかったように思います。世の中も今ほどディストピアなムードでもなく、けっこう楽観的な人がギリギリまだ多かった時期のように思います。とにかく、より自分の理想に近づける為の買付の事ばかり考えていたし、その為にあらゆる自己犠牲をいとわない感じでした。
客観的に見ても特別なセレクトは出来ていたし面白い店だったとは思いますが、自分自身のクローズな性格、強い自意識、無茶な利率の買付、セレクト以外の足りない能力などなど今思うと上手くいかなくて当然だなと思うのですが、案の定商売はあまり上手くはいかず…しかし自分への確信は強いし、これしかない!と思い込んで満足もしてたし地道に続けていました。

そんな中で、色々な出会いがあり私の運命は変わっていきます。大きなターニングポイントはいくつかあり、まずは現在美容室TANGRAMオーナーであり激レコードディガーで古着好きの坂本龍彦さんが来店下さったところから始まり、坂本さんDJ出演のイベントを企画していた某lastdaybikiniのkayoさん、またkayoさんの企画イベントで知り合ったDJ NOZAKIさん、NOZAKIさん企画のイベントでとうとうFORESTLIMITそしてナパーム片岡と出会うわけです。
今挙げた方々は今でもとても尊敬していますが、彼らの流す音楽の事を何も知らないし分からない私に対しても皆さん良くして下さったのは、形は違えど姿勢や生き方のような目に見えない言葉にもしない部分でどこか少しは認めて下さってたのかな、と思います。

そしてNOZAKIさんがフォレストで毎週帯開催していたパーティが終わるので新しい帯パーティが欲しいとナパームが言ってるところに、なぜか、今でも何で名乗り出たのかあまり理由とか思い出せないのですが、私が名乗り出たわけです。
やるからには愚直にひたすら毎週やりまくる方がカッコイイ、出演者はすごい人達ばかりだが感性が繊細過ぎて控えめで決して日の当たらないタイプ、私ときたらまるで人気無し(というかカトーって誰?という感じだったのでは)、集客の見込みもまるで無かったし全然人が来ない中でぶち上がりまくる地獄のようなパーティだからこそ、自分の名前を銘打ってしかもMASSACREってバカっぽくてウケるな、/とか入って更に下らなくていいな、と、まさかこんなパーティが盛り上がる事になるだなんて予想だにせずふざけて適当に付けた名前だし、今なんで盛り上がってるのか未だにちょっと訳分からないのですが…。

でも、イベントを始めた事で本当に良かったんです。古着屋は自分一人で全て出来るし、自分の世界だけの話にずっとなってしまっていて、他者不在の発信をずっとしていたなと今では思います。極端に言うと、自分一人で生きれる、生きてると思ってたような気がします。
ですがパーティは一人ではできない、あらゆる人と人の関係によって成り立つもので、出てくれる出演者、来てくれるお客さん、そのどれもがパーティを形作る重要なピースであり、当たり前かも知れませんが自分は一人で生きていけてるわけではないし、あらゆる表現もやはり他者あってのものなのでは、という事を痛感しました。パーティは社会の縮図のようでもあるし。
今日あの人があそこで来なかったらこの盛り上がりは無かったなとか、あの出演者があのタイミングで流れを作ったな、とか、そういう一つ一つの直接的な実感が僕を少しずつまともな人間として更生させてくれてるように感じています。

そして、私はそういう、その場に居る人それぞれが実は何かしら重要だった、というパーティをこれからもやっていきたくて、それをやるにはやはりFORESTLIMITは全ての条件を備えていると思っています。
ナパーム片岡のように欠陥だらけの人物が掲げる「共闘」の言葉にこそ強い価値があり、ああ自分も欠陥だらけだしどこで何をしてても孤独、でもそれはきっと皆んな同じだよな、美しく優しい気持ちを忘れず何とか皆で補い合いやってこうぜ、と素直に思える場所に出会えて本当に感謝しています。
面白いけど助けが必要な人や、誇り高くチャレンジしようとしている人達と支え合い尊重し合い、皆が今後もやりたい事をやれて充実して生きていける形を模索していけたらなと思います。

色々な経緯の中で私は店舗営業はやめましたが、皆さんのおかげで今の方がはるかに充実しています。気に入った商品を扱って、それが好きな人の手に渡ったり、パーティを企画するのは大変だけどやり甲斐もある楽しい表現の一つだし、フォレストで気になるパーティにバーテンとして参加できるのも未知の刺激を得られて物凄く楽しい。
もう純粋に古着屋とは言えないかも知れませんが、私はとにかく面白い事が好きなので、服でも音楽でも本当に面白い事にたくさん関われてる今の状況に感謝しています。

僕は人気を得たいわけでもお金儲けをしたいわけでも何かを啓蒙したいわけでもないし、最低限の安定した質素な生活ができればそれでいい。その中でもっともっと自分にとって理想の品揃えにできて、良いパーティを皆で楽しめて、それだけでも今の世の中ではとても贅沢かも知れませんが、関わった皆さんと自分自身にとってささやかな楽しみとなれる事が今後も目標です。

一言でまとめると、自分の殻に閉じこもって性格ひん曲がった人間が、そういう自分のせいで決定的な喪失を経験し、ようやく自分を見つめ直し、周りの優しさや力をお借りしつつゼロから少しずつ更生していった物語がカトーマサカーだったわけです。その100回目。何度も言いますが、パーティは一人では作れません、本当に皆さんのおかげです。
話下手なのでいつも通りろくに会話も盛り上がらないかも知れませんが、お世話になった皆さんにご挨拶できたら嬉しいです。良かったら是非来て下さい。
来て!来てくれ!!!
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(2016/12/26(月) 23:25)

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