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現在の私の古着への考えというか、ファッション観のようなものをもう少し伝えた方が良いのかもな…と感じたので、うまく伝わるか分からないのですが、自分なりに書いてみました。



店舗時代は、例えば90年代末を表現したいなら70年代物から90年代の空気を感じる品を厳密にセレクトして引っ張ってくる、80年代を表現したいなら50年代から、70年代を表現したいなら20年代から、とか、そういう特別な一着を集めて組み合わせで提案する感覚が基本にあって、モードの感じをそのままやっても皆と同じでつまらないし、ビンテージの面白さや特別さがとにかく好きでした。
でも今は、その特別さを求める感覚がなんだか「違う」と感じてるので現在のもう少しフランクなセレクトになっています。

あと、古くて貴重な品で商売するにはどうしてもプライスをある程度の値段にしないと無理なのですが、それが致命的に今の気分じゃないんです。今は基本的に社会全体が以前に比べて経済的に余裕が無いムードだし、そもそもセンスの良い人はお金の使い道がものすごくたくさんある中で服もその一部でしかないので、服にやたらとお金をかける事に全然共感できなくなってしまった部分も大きいです。

センスの見せ所が非常に複合的になっててファッション的にはより高度な世の中だなと思います。例えばどんなに着飾っていても聴いてる音楽のピントが外れてたらそれだけで逆に着飾ってることがマイナスに作用してしまう場合だってあるだろうし、ものすごい博識でセンスが良かったりSNSでの発言が的確だったりユニークだったりすればユニクロしか着てなくても逆に物凄くカッコよく感じられるでしょう。どんなに総合的にセンスが良くても、言動や思想に優しさが無かったり他者への想像力に欠けていたら軽蔑されても仕方ないかも知れません。

そもそも、もはや日常的に実際に会う人数よりもはるかに多くの人とSNS上で長時間「会って」いるわけだし、実際に何を着ているかよりもオンライン上で何を発信するのかどうコミュニケーションを取るのかの方がよっぽどファッションの本質に近付いているように感じる面も大きいし、我々はスマホ上で常にファッションに晒されていると言っても過言ではないようにさえ思います。
実際に着る服の価値が根底から変わってきているし、古着屋も新しい在り方を模索した方が面白いように感じています。


以前は、意識の高いショップが独自の視点でモードを先読みしたり、今の気分に敏感に反応してそこからわざわざ海外に出張して古着をセレクトし(この点において、一般の人にとっては簡単に真似できないと感じさせる特別な仕事と商品だった時代があったように思う)、その世界観に共感したり啓蒙されてお客さんが買うという流れがはっきりあり、そこに古着屋の価値があった。
でも今はスマホの一般化によってあらゆる情報が日常的にフラットになっていて、コレクションだって皆同じタイミングで携帯で見てるし、古着屋やファッション関係者より全然センスの良い一般のSNSは山ほどある。というかもはや持て囃されてる注目のコレクションでさえSNSの方が感覚が早い場合も多い気がするので、以前と立場が逆転してきている状況のようにさえ感じます。

SNSで世界中と繋がり、気になるスタイルや物があればその場でスマホで検索できるわけだしなんならその場でポチッと購入だってできる場合は多い、あらゆる情報に誰もが直接アクセスできるし簡単に発信する手段も身近にある…ファッションは表象的な側面が強いタイプの表現手段なのでより一層これらの変化からの影響は大きいように感じます。
ファッション関係者とお客さんの立場は平等に近づいてきています。自分の審美眼があるお客さんは、わざわざ古着屋オーナーのエゴを含んだ視点のセレクトを高い値段で買う必要性なんてまるでないし、自分が本当に欲しい本当に合う物を自分自身で探し出す手段はいくらでもあります。そしてそれは、本来私が古着に求める一番理想の形でもあるのです。自分自身で選び取って欲しい、それが古着の最大の魅力だとずっと信じています。


一般の人ではなかなか辿り着けない専門的な知識と視点を要するビンテージセレクトは確かにあるし魅力的な世界ではありますが、個人的にも元々そこまで従来のコレクタブルな価値観は好みではないし、それを高い価格で取引するのは今はもう全然違う気がしていて、これはスマホ総情報化社会ゆえの所有欲の変化なのでしょうか…宇多田ヒカルが「いつか死ぬとき手ぶらがベスト」と歌って多くの人の心を動かしている事実が今はっきりとあるように思います。
即時的なモード表現や価値観は、瞬間的にオンライン上で消費され模倣し模倣され溶け合って消えてはまた生まれその速度はますます加速しているように感じるし、その面白みの新鮮さも儚さも感じます。
歴史と文脈の上に積み上げられた変わらない価値の持つ強さと退屈さも感じます。
様々な価値観が入り乱れて並列に存在しアクセス可能となっている今、表現活動はどのように自らの価値を新しく創出し、存続していくのか問われているように思います。


先ほども言いましたが、私が昔から一貫して古着に対して大事に感じていることは「一人一人が自分自身の目で選べる」これが最重要です。そして、その前提の上でこれからは物事の取引そのもの自体に目を向けられたら、と感じています。
貨幣価値が無かった時代のことは分からないので想像ですが、物々交換を行う際は相手との関係性ありきで行われるはず。より信頼する相手、好きな相手と交換しようとするのは当然の流れですよね。そしてその相手を感覚的に選び出してるのは自分自身の審美眼だし、その関係性を見出す為の一つの手段として古着販売やイベントがあり、それを存続する対価としてわずかばかりの(商売として最低限成り立つ程度の)利益を上げられればそれが一番理想的かな、と思っています。
こういった考えを現在の商売形態やセレクトや値付けに反映させているつもりなのです。


もし良かったら、私と関わってみて下さい。そのキッカケや指標として、古着のセレクトもイベントも私に可能な限り自分自身面白く感じる内容にできるよう全力で行っています。それで興味が湧いた時は是非よろしくお願いします。
そして、私も時間とお金の許す限り、あなたの表現やエモーションに興味を持って付き合ってゆけたらいいな、一緒に楽しみたいなと思います。
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(2017/01/27(金) 20:30)

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